
BIPAP療法(BIPAP therapy)とは、睡眠中に機械を使って空気を上気道に送る治療方法です。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者の場合、同じシステムのCPAPが大変治療効果が高い事が知られていますが、中枢性睡眠時無呼吸症候群の患者の場合はBIPAPの方が有効である事がわかっています。
中枢性睡眠時無呼吸症候群は心不全を合併しやすく、慢性心不全の患者の約半数が睡眠時無呼吸症候群を合併、そのうちの9割が中枢性睡眠時無呼吸症候群です。
BIPAPもCPAPと同じく鼻マスクによって気流を流し気道を確保する方法ですが、送られてくる空気の圧力が、IPAPという高めの吸気圧と、EPAPという低めの呼気圧が交互に繰り返される様になっています。その為、CPAPが吸気圧=呼気圧なのに比べ、BIPAPは吸気圧>呼気圧となっており、CPAPに比べて楽に呼吸する事ができます。しかし、CPAPは一定条件を満たしていれば保険が適用になりますが、BIPAPは保険が適用されません。その為、治療費などがCPAPに比べて高額になる場合があります。
CPAPと同じく大きな副作用はありませんが、マスクをする事による違和感や不快感などが気になって外してしまう人もいる様です。また、マスクによる皮膚のかぶれや、口や鼻の乾燥も報告されています。
BIPAP療法について調べてみると、BiPAP(iが小文字)という表記が出てきますが、これはレスピリニクス社から出ている人口呼吸機の商品名です。BIPAP(Iが大文字)で表記されている場合は、主にドレーゲル社で開発・採用している人工呼吸器の換気モード名で、CPAPなどと同じ扱いになります。