
CPAP療法は、閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる大変有効な治療方法のひとつです。原因に対する根本的な治療にはなりませんが、症状に対して最も有効な治療法と考えられています。CPAP装置の本体から、エアチューブ、鼻マスクを通して空気を送り込み、あらかじめ設定した圧力を気道へ送りこみ、気道の閉塞を防ぐ事ができるものです。
CPAP装置から送り込まれる空気の量は、設定圧力にもよりますが、大体1分間に20?60リットルで、息をすっている時もはいている時も常に送り込まれています。これは気道を閉塞させないためのもので、実際に肺の中に送り込まれる空気の量としては、その中のほんの一部となります。
この療法の良い所は、睡眠中に気道が閉じなくなる為、無呼吸や低呼吸などによる酸素不足が解消される所です。その為、質に良い睡眠がとれ日中の眠気がとれ、また無呼吸時の酸素不足による合併症(高血圧や虚心症など)を予防する事もできます。また、いびきも無くなりますから、寝室を同じにする家族が、いびきの音に悩まされる事もなくなります。
大きな副作用もありませんが、マスクによって皮膚がかぶれる事や、マスク周りの違和感や不快感を感じる、結膜炎、口の乾燥などがあります。口や鼻の乾燥は、加温加湿器などを併用します。また、空気の飲み込みによる腹部飽満の対処として、治療効果を見ながら圧力を変えてゆく事で改善する事ができます。
副作用もほぼなく、大変効果的な治療方法ですが、この治療方法は原因に対して行うものではなく対症療法であるため、睡眠時無呼吸症候群の原因が無くならない限りは続けてゆく必要があります。